建物の基礎=大樹の根のように
これから家を建てようとする方!あまり基礎のことを考えたことがないのではないでしょうか?どうしてもキッチンやフローリングなどが気になりますよね。
でも、考えてみてください。大樹や綺麗な花を咲かす桜の木を。木を陰で支えるしっかりとした根があるからこそ様々な自然からの試練に耐えることができるのです。
家の場合も同じなのです。建ててしまってからでは見えなくなる基礎ですがとても大切です。建ててからではやり直すことはできないのです。少し専門的になりますがお付き合いください!
基礎にはべた基礎と布基礎があります。みなさんはぜひべた基礎を採用してください。理由をお伝えします。布基礎は、「壁の下のみ」基礎を設置します。
対しておすすめのべた基礎は、壁の下はもちろんのこと「建物の底を全面的に」コンクリートで支えています。耐震性にすぐれ不動沈下を抑制します。建物の荷重を長期的に支えることができる強固な構造です。基礎の底の部分と立ち上がり部分を鉄筋を入れたコンクリートで一体化して家を支えます。基礎の鉄筋のピッチですが、150mm間隔でご提案します。ベースに使う鉄筋径は13mm主筋には16mmの異形鉄筋をご提案します。
また、基礎の幅は150mmで基礎立ち上がりは450mmです。一般的な建物の基礎の幅は120mmで基礎立ち上がりは400mmと薄くて低くなります。基礎の鉄筋のピッチは200mmと広く耐震性を考えると不安を抱きます。根入れに関しても120mmと浅く(当社は240mm)凍結深度に不安が残ります。
他にも生コンの強度指定等ありますが今回はこの辺りで失礼します。次回は気密・断熱についてお伝えします。ご覧いただきありがとうございました。
一級施工技士 加藤 翔