構造(床面材)について

私の実家は築40年になります。部屋や廊下のフローリングが一部分ふわふわと沈むようになってきました。そのためリフォームをしました。
  
以前は一般的な工法で床構造材、大引き材に根太と呼ばれる部材を渡し、その上に12ミリの構造用合板を張る根太工法が一般的でした。根太の間隔が30〜45センチ程で合板が薄くても大丈夫という工法です。 

それではいけないと、最近は格子状に組まれた大引きに24ミリ厚の構造用合板を張った剛床工法が多くなってきました。格子状に組むだけでも床の強度はつよくなりました。さらに構造用合板は12ミリから24ミリにすることで非常につよい床面となりました。

床面がつよくなると、建物に横方向からの加わる力、風圧や地震力などに対しても優れた強度を発揮します。剛床構造により建物に加わる力を効果的にに一階耐力壁へ分散するため耐震性能も大幅に向上します。水平力に対する剛性を表す床倍率の数値は根太工法の3倍と言われています。

水平面の強度は不足すると地震などによる大きな力が加わった時に建物もねじれて潰れる事になります。耐震住宅を建てるには横からのひねりに対しての対抗力、水平剛性の確保が重要になってきます。当社の設計でも剛床構造を採用いたしますので、安心して住んでいただけます。

1級建築施工管理技士 加藤翔

前の記事

子育て③

次の記事

風水と建築