子育て①

人は誰から、いつ、どこで産まれるかは選べません。

ただ、何億以上の可能性の中から選ばれてこの世に誕生してきたのです。信じがたいほどの奇跡です。その命に誇りを持って下さい。子育てはまず、誕生から一年間がとても大切です。うんと可愛がり、話しかけ、抱っこし、自分はこんなに大切にされ価値があるんだと赤ちゃんの無意識の中の心に刷り込んであげて下さい。その中で初めて出会うこの人が母であり、父なんだとわかるようになって行く。大切に大切に宝として自分に向き合ってくれる母と父がこれからの自分の人生の原風景なのだとわかる。自分のために様々な愛情を注いでくれる価値が自分にはあるし、そう思わせてくれる家族は、信頼出来るし信用していい人たちなんだと悟る。この基本的信頼感が人生を大きく左右することになる。赤ちゃんは、ペットではなく、自らの心や感情や意志で生きる人間です。いずれは日本や世界や地球を背負う存在に成長して行くのです。子育ては育てた子どもと自信持ってサヨナラするためにする営みです。

18歳頃がよき自立期だと考えています。それまでに何を伝えあい、何を学びあい、何を語り合うかが大変重要です。赤ちゃんには母のお腹の中にいる時から語り込まないといけません。赤ちゃんに心を届けたいと思って顔を見つめて語ることが必要です。何も語らない親の行為はまさに子ども虐待なのです。「人知りそめし、天使の微笑み」という0~3歳で大切なのは、基本的信頼感を得ることです。赤ちゃんは可愛いから愛されるのではなく、愛されるから可愛くなるのです。抱っこやおんぶ、頰づり、タカイタカイ、いないないばあ、手を繋ぐ、そして何より話すことです。4~6歳では周りが信頼できない、信用できない、裏切られた、この愛情は本物じゃなくて私の求めている美と真とか優しさとか誠実ではないのではという疑問が子どもの心に生まれる。それに真剣に応えてあげないと基本的信頼感は崩壊していきます。条件付き愛情は、醜い支配欲です。まずはわかってあげるです。

一番大切な学びは家庭にあります。そんな家庭を作る家づくり。私たちにお任せください。

コーディネーター 田中貴士