金運 風水で「財」を呼び込む

写真:アリババグループ
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前回、海外の富豪さんはビジネスで成功させるために風水を取り入れている話をしました。 今回はそこで数多くの風水師と交流があるアリババのジャック・マーCEOについてお話しします。

時価総額40兆円超、社員数6万人……。まさに中国だけではなく世界を代表する企業となったアリババ・グループ。テクノロジーを駆使して、中国の小売業や金融業のビジネスモデルを根底から覆し、圧倒的な成長を遂げています。まさにイノベーションを体現した世界的企業といえますが、その経営者であるジャック・マーは、30歳半ばでアリババを起業し、その人生は失敗の連続であったと語っています。風水をすることがビジネスを成功させるための全てではありませんが、中国社会では13億人の中で頂点を目指すあらゆる競争に参加する人々にとって、「運氣」は時に実力や努力以上に大きな要素となっていると思われており、この考え方は政界以上に経済界では露骨です。

2016年2月27日に香港国学風水学院が発表した記事によれば、2008年に行われた中国富豪風水調査の結果で回答者の98%を超える富豪たちはビジネスには風水が欠かせないと語ったと言います。回答者のうち48%の富豪がビジネスを始める以前から風水を信じていて、残りの50%の人がビジネスを始めてからやっと風水の必要性を痛感したと言っています。ビジネスを経営する人にとって海外では風水は大きな力を担っていると言えます。

建物で分かりやすいのは、シンガポールにあるマリーナベイサンズホテルです。ご存知でしょうか? 一度は目にしたことがあると思います。このホテル実は廃墟のホテルと言われていました。しかし、風水を施して建てられたことにより立ち上がったと言われています。

風水で「水」は財という意味があり、マリーナベイサンズホテルの屋上にはインフィニティプールという大きなプールがあります。動く水に金運を呼び込み貯める力があると言われています。なのでショッピングモールには各店舗に財が運ぶ川が流れており、財を呼び込むために天井から水が落ちてくるように設計された巨大な逆噴水もあります。マリーナベイサンズホテルでは屋上のプールから水を流し地下にはカジノのフロアがありカジノでお金を回すというようなイメージですね。実際、カジノのフロアではディーラーの立ち位置や立つ向き、カードゲームの机の配置などお金を呼び込むように細かく設計されているそうです。また、建物は船の形をしていますが、この船の向きはカジノで有名なラスベガスの方向を向いて建てられており、お金を回すために横には大きな観覧車があります。風水国のシンガポールではこのように建物の場所や向きなど風水の観点で見てみるととても面白いですね。風水が発展している国は他にもたくさんあります。建物や道などは風水局が国と一緒に考えて造られており、そう簡単に作られるものではありません。だからこそいろいろな国の 建物をいろんな視点から見てみると更に面白いと思います。

風水鑑定士 河合琴梨